「チームA」発足

子どもたちは生まれた時から、おばあちゃんと一緒に暮らすということをしていませんでした
たまに遊びに行くことはあります
正月などは泊まったりもします
そして、おばあちゃん＝パパのお母さんでした

私の母は離れて暮らしていたので
おばあちゃんの認識があまりなく
私自身も親にはあまり頼らず暮らしていました

が、まさかの同居生活
しかもひいおじいちゃんひいおばあちゃんまでいる

私も久しぶりに親と住むのでそれはもうありがたいです
ちなみに今のありがたいを通訳すると
「たまらん、うるさい、子供扱いすな」です

子どもたちにもいい刺激だと思ってます
これはほんとに
でも、慣れない子どもたちは嬉しさプラス戸惑いもあるようで
外へ出ても家へ帰ってきても
今までと違う環境
1ヶ月以上住みだすとストレスも感じてくるようです

下の子は女の子
うまいことやります
怒られてもへこたれない
あははと笑っていれば許されます

が、上の子は男のコ
すぐにムッとしてしまいます
思ったことをいい、思ったまま行動に出、すねます

この1か月で二人には差が出ました
上の子はやりにくい子のレッテルが貼られたようです
下の子ばかり褒められます

母も祖父、祖母も意識はしてないでしょうし
二人とも同じように愛してくれているはずだとは思いますが
どうも態度にでます

そんな状況をみて私が上の子のフォローをするのが甘く思うらしく
だから、わがままになるんだと言わんばかりに私も怒られます

私は上の子の気持ちがよくわかります
私と似てるからです
私ももちろん子どもたちには怒りますし
上の子も下の子も同じように愛しています

けど、どちらかといえば上の子の方が繊細で
感受性が豊かで
子供らしくて
放ってはおけません

男の子と女の子の違いもあるんでしょうね
下の子はほんとにうまくやります

そして、私もストレスを溜めます
いつまでも子どもは子ども、孫は孫なんでしょうね
それが腹たちます
腹を立ててる時点で子どもなんですけどね

そんなわけで、落ち込んだ息子と片付けなくて怒られまくる娘を招集して
3人で話し合いをしました
「いいですか？今までと違う環境だけども、ここはここのルールがありますから
私らはチーム
引っ越すまで、ここでうまいことやろうぜ子どもたちよ」

すると、息子が言いました

「チームAやな」

なんということでしょう
ひねりのないチーム名

「そう！チームA！
まず息子よ、お前は帰ったらすぐランドセルを二階に運ぶのだ
娘よ、ちょっとおもちゃで遊んでた場所を離れるだけでも怒られるだろう
とりあえず端っこにかためよし」

チームAの響きが良かったのか
息子と娘と私
3人の結束力が高まりました

ひいじーちゃん、ひいばーちゃん、ばーちゃんを悪者にするつもりはありません
どうしてもぬぐいきれないこのモヤモヤをなんとかやり過ごしていい子で過ごそうぜという目的です

見事に次の日から息子は、家に帰宅後
ランドセルを二階に運ぶようになり
娘は変わらず散らかしまくってます
で、ひいばーちゃんに怒られます
娘は堪えてません
すげーなあいつ

やり方に賛否両論あるでしょうが
わたしにはわたしのやり方があります
わたしが叱ればいいだけだと思われるでしょうが
何よりひいばーちゃんの怒りの沸点が低いのと、誰よりも先に怒るのと
わたしも含め、怒るのとあるので
私も子どもたちに怒るに怒れない

ひいばーちゃんが怒ってる時にわたしまで怒ると、子どもたちの行き場がなくなると思うとその場は黙ってるしかないんです
だからあとから促すようにいいます
「あれはあかんで」と

ボスが厳しいと
部下の結束力が高まります

昔バスケ部でした
先生は元男子バスケ部の顧問で
それはもう怖かったです

ですが部員同士はそれで結束力を高め、部員内でのややこしい人間関係は一切なく
その後もずっと仲良しです
そして、先生も厳しかったですが
みんなその先生が好きでした
先生の指導に心があるから
私たちもまとまり、未だに部活時代のことを思い出したりするのです

ひいばーちゃんは先生です
人生の先生です
そしてうるさく言うのにも愛情があります

一緒に暮らすというのは
血が繋がっていても難しいもの

みんな役割があって
みんな立場があって
個々の思いもあって
時には衝突し
時には大笑いし

そこに心さえあれば
愛があれば
うまくいくんです

愛があれば

私もチームAのボスです
愛をもってまとめていきます

えいえいおー

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