伝えたいこと。伝えてほしいこと。

人生をかけて幸せにしたい人がいます。たくさんの愛をくれたあの人にどうしても伝えたいことがあります。またいつか出会う日までの日々を書き続ける、そんなブログ。

高速の8時間

引っ越しを決める前
一度、母の実家へと行った

もしかしたらそっちで暮らすかもしれないという話をした時、
とりあえず一度こっちにおいでと母が言ったのだ

無職のわたしと年金暮らしの父は
一番安く済ませるために、700キロ強の道を車で走った
私はまだ、現実を受け入れられない状態でご飯も食べれず夜も寝れない時だった
父と交代で8時間、ひたすら道路を走った
運転していると気が紛れるのでちょうどよかった

8時間の運転の間、父といろんな話をした
父とこういう風に深く話すのはもしかしたら初めてかもしれない
私は自分の今の気持ちや、私にとってあの人がどんなにかけがえのないものかということ、あの人が私をどれだけ大切にしてくれたかなどを話し
父は自分や、周りの人の昔の苦労した話などを聞かせてくれた
連帯保証人になって、お金をいくらか返さないといけなくなった話や、家族がいるのに手元に10万しかない友人の話、自分が出会った人の沢山の修羅場の話など
普段なら「大変やったんやな」で済ませてしまうような話

この時の私には、その大変さがよくわかった
みんな、いろんな経験を経て今を生きている
心配事なんかなさそうに笑ってる人も、毎日楽しいー!って言っている人も、
そつなくなんでもこなして人生上手くいってるような人でも

きっといろんな出来事や感情を経験して、それを乗り越えるために悩んだり努力したり、時にはもう二度と立ち直れないぐらい落ち込んだり
そんなことを経て今があるのかもしれない

前にあの人が言ってた
歩道を歩くおばあさんを見た時だ
「ああいうお年寄りを見ると
いろいろ苦労してきたんやろなって思うわ」

本当だ
私も今なら、そんな風に感じることができる
経験の幅が広がれば広がるほど
いろんな観点から物事を考えれるようになるんだ

「きつい性格の人ほどいい人が多いで」
「自分がしんどい時ほど、周りに気付かれたらあかん」
「よく笑う人は、その分辛い経験がある人が多い。しんどすぎるともう笑うしかなくなるねん」


私はまだ
弱った面を周りに見せれるだけの
余裕があるようだ

8時間の道のりで
また一つ、気付くことができた気がした