伝えたいこと。伝えてほしいこと。

人生をかけて幸せにしたい人がいます。たくさんの愛をくれたあの人にどうしても伝えたいことがあります。またいつか出会う日までの日々を書き続ける、そんなブログ。

宗教との出会い

私は信仰を始めてから6年経つが

1年ほど前まではそこまで信仰心がなかった

宗教に入った理由は先祖供養のためで

入ってからの5年は、ほぼ先祖供養目的だった

 

私の先祖供養とは、子どもの供養のことである

子どもを一人亡くしたことを前回書いたが、亡くなったのは次男だ

 

 

朝起きると冷たかった

なんども名前を呼んだけど目を開けることもなく

見よう見まねで心臓マッサージをしたけど体はもう硬くなっていた

そこからの1日が長かったことを今でも覚えている

救急車から降りて病院で待ってる間、夢ならさめろとずっと思っていた

次に次男を見たときは、お線香が焚かれた部屋で小さな台に布をかけられ置かれていたところだった

 

 

それまでの自分の人生は、特になんの苦労もなくて

親が離婚して、家出した時も

家出先が楽しすぎて大して辛くはなかった

それから結婚し、長男を産み

次男を妊娠し、次男も安産で

そのまま普通に普通に暮らしていくんだとばかり思っていた

何事も、要領よくこなしてきたほうなので

私は普通にこのままうまいこと暮らせていくだろうなと思っていた

そんな中の次男の死

 

 

当たり前が当たり前でなくなった瞬間だった

そもそも当たり前なんかなかった

毎日生きてることが奇跡なんだなと思った

後悔しても、泣いても、あの子は戻ってこない

それまでの人生で一番辛い瞬間だった

 

 

そんな時に出会ったのがある一人の人

その人は、あの世とこの世があること

次男は全く無になったんじゃないこと

次男のためになるのは先祖供養をすること

と、そのやり方を教わった

 

 

お通夜、お葬式、火葬、初七日と一通り終えた後

私はそろそろ「あぁ、これが現実なんだ」と実感していた

受け入れないといけない

けど、まだどこかになんらかの希望がないかと探していて

認めたらほんとにあの子には一生会えないんだと思うと、それができなかった

そんな時に父がポツリと呟いた

「あの子は天使やったんやろな

だから帰らなあかへんかったんや

けどまた次来るときは

今度こそ人としてちゃんと生まれてくるんや」

 

 

父はたまに心を響かせる言葉を言う

普段はぐちぐち文句を言っていたり

ネガティブな発言が多かったり

親父ギャグが好きな父だが

何気ない言葉が「あぁ、この人の娘でよかったな」と思わせる瞬間がある

この時もそうだった

 

 

泣いてても何にもならない

泣いているのはこの子に会えない淋しさと悲しさであって

ただ自分が辛いからであって

私はこの子の親なんだから

あの子のことを想うなら

あの子のために、あの子の幸せのために

なにか行動するべきだと

ふと思った

 

 

もしあの世がほんとにあるなら

あの子は全くの無じゃないのなら

今あの子のためにできるのは

元気に明るく家族みんな笑って生きていくことなんじゃないかと

そして、あの子の供養をキチンとしてあげることなんじゃないかと

 

 

 

そこから半年はきつかった

ふとした瞬間に大きい闇に包まれて

涙がポロポロ出て、もう生きていくのが怖くてたまらなくなる

けどまた、泣いた後に気を取り直して

進んでいく

その繰り返しだった

 

そんな中で、先祖供養を教えてくれたある人が

自分の入ってる宗教団体に入らないかと誘ってきた

私はあまり宗教がどんなのか知らなかった

上手いこと勧誘されているのかと警戒したが

私は特にお金持ちでもないし

私を入れたところで取れるお金がないことも、その人は知っているし

その人は自分の宗教に入ればもっと供養してあげれるよと言った

「供養は仏様やけどな

神様もいはんねん

神様はお願いごとを叶えてくれはる

うちは両方やってるんや

神様に手を合わすのは

なんも恥ずかしいことちゃうで」

 

 

安易な気もしたが、私はそう言われて

宗教に入ることにした

ただ、今自分にできることを探すのに必死だった

次男のためになるなら

この人の言葉を素直に信じて

とりあえずやってみよう

そう思った