一夜で変われる。人も鉢植えも

いつも玄関脇のベンチに座ってブログを書いてますが
目の前には鉢植えが13個ならび
その奥に花壇があり
お花とかお花とかお花が植えてあり
その一番端っこにですね
バラがあるんですけどね

なんか茎のところに私が見たらあかんようなものがあるようなないような
逆光で黒いシルエットがあるようなないような
あれは毛の生えた幼虫のようなそうでないような

あ、あかんやつや

という実況から始めてみました

さっきも言ったように私は外のベンチでブログを書くか
家の中の足専用マッサージ機に足を突っ込んでブログを書くか
寝る前に布団に入りながらブログを書くか
寝落ちするかです

13個の鉢植えが並んでるうちの
ちょうど目の前にある鉢をいつも眺めながらぼーっとするんですけどね

それはいつも変わりばえのない景色で
いつも同じところから葉っぱが生えてて
いつもと同じところに穴が空いてて
風が吹くとゆらゆら揺れて
私は毎日、この変わらない景色を見ながら過ごしていました

ですが今朝起きてから、今日も変わらずベンチにすわると
大きい赤紫の花が咲いています
よくみると他の蕾も膨らみかけていました

毎日変わらないと思ってた目の前の風景が
実は目に見えないスピードでゆっくり変化していて
そして、一夜にして昨日の景色とは違う景色になりました

私が気付かない間にも
ちゃんと時は流れて
草木は成長していて
子どもは半袖を着だして
親は少しずつ老いていってて
そして花は咲く準備を整えていて
景色や環境は留まることなく変わっていく

変わっていないのは私だけでした

いや、それなりに生活の基盤を整えてはいます
役場にもなんども足を運び、学校へ行き、園へいき、仕事を探し、着々とこの地に住むということを感じながら
やるべきことをこなす毎日です

ですがまだその変化を受け入れようとしていない自分がいます
毎日毎日ベンチに座って、同じことをなんども考えるのです
朝起きて空を眺め
用事を済ませ鳥を眺め
夜に目が覚め月を眺める毎日です

いつも考えることは同じ

いくら手続きを進めようとも、買い物に行こうとも、昨日より気持ちが楽だと感じようとも

ここに座った時の私は
引っ越して初めてこのベンチに座った時の私と同じ

季節が変わりつつあるのに
花は咲いたのに
私はずっと同じままです

…同じままです

いや、同じままか？？

一ヶ月です
ここに座ってあれこれ考えて
毎日毎日浮いたり沈んだり繰り返して
一ヶ月が経ちました
朝起きては空を見上げ
昼用事を済ませては鳥を眺め
夜目が覚めては月を眺め
一ヶ月繰り返しました

何も変わっていないように見えた目の前の鉢植えがこの一ヶ月で知らぬ間にこっそり蕾を膨らませていたんです
じゃあ何も変わっていないように見える私もきっと毎日多少なりとも微々たるものでも変化はあるはずではないでしょうか

そして鉢植えは一夜にして花を咲かせ、見た目ではっきりわかるほど変化しました
きっと私も何かをきっかけに一夜にして変わることだってできるはずです

鉢植えのように、少しずつ
見た目ではわからないぐらいのスピードでも
何かを感じ
何かを得
何か少しずつ貯めていって

大きな花を咲かせ

一夜にして、見える景色を変えることができるはずです

花はそれを教えてくれたのです
きっと私にエールを送るために咲いたのでしょう
「頑張れよ」
…そういってる気がしました

いや、ただ時期が来たから咲いただけです
ただの自然現象
ただの植物の成長
ちょっとくさいこと言ってみました
なんやねん「頑張れよ」て

でも、できないことなんかないんじゃないかと思います
きっと思い描ければそれは叶うんです
ただ純粋に信じていれば
疑うことなく信じていれば

ちなみに冒頭で話していた私の嫌いな虫かもしれないアレですが
ばーちゃんがスプレーで瞬殺しました
ありがとうございます

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